●プロデュース ・・・ 石丸彰彦
●演出 ・・・ 吉田健 平川雄一朗 那須田淳
●音楽 … 千住明
●主題歌 … 「ベンのテーマ」Michael Jackson
●キャスト ・・・ 市原隼人 綾瀬はるか 神木隆之介 松本梨菜 桜井幸子 萩原聖人 南果歩 高橋克実 高橋ひとみ 小栗旬 塚地武雅 原田美枝子 竹中直人 杉浦直樹
●製作 ・・・ TBSテレビ 2005
山間の町に暮らす熱血漢のタクシー運転手の父・徹生(竹中直人)、しっかり者でドジな長女・みちる(綾瀬はるか)、父譲りで熱いを絵に描いたような長男・豪(市原隼人)、おっとりした小学生の次男・幌(神木隆之介)、何を考えているかよく分からない次女・唄(松本梨菜)、優しい母・由美(原田美枝子)、そして、家族を陰ながら見守る祖父・明示(杉浦直樹)の真柴家の7人家族。
ある日、由美が倒れ入院してしまう。母の入院中は、みちるが母代わりになって家事をこなし、豪は自分が入院費を稼ぐと言って学校が終わるとバイトに勤しむ毎日。ふとある日、入院中の由美が家に戻ってきます。久々の爛々を楽しむ子供たちとは反対に、徹生は血相を変えて由美を強引に病院に送る。子供たちは母の病状に不安を募らせる…
「あいくるしい」タイトル通りに素朴でヒューマニズムに溢れ、かなり期待出来る序盤でした。
次男の幌くんの視線から物語が進んでいきます。
幌役の神木隆之介くんはかなりかわいいですね〜
人気出そうです。
しかし、話が進むにつれて雲行きが怪しくなってきました。
その兆しが幌が奈々に万引きした商品を渡され、万引きの仲間と勘違いされる場面から始まります。
奈々との関係をつなげ、由美が家に帰ってきた場面に膨らみを持たせようとするのは分かるのですが、仲間と間違われるというところから不自然さが目立ちます。
奈々と萩原聖人扮する中川竜一や竜一と何らかの関係がある桜井幸子演じる南雲夕子とその子愁、役場の職員の原沢家族などの家族を次々と出てきます。
これらの家族が「あいくるしい」というタイトルから大きく逸れた内容で、かなり強引な設定で伏線を張っています。
登場家族を紹介すると
原沢家は両親と娘と息子のごく平均的な家族構成となっていますが、父篤と母千秋の仲は冷え切っています。
気になったシーンは南果歩演じる千明が、娘に無理やり化粧をする場面で「気立てがいい人が良いとか建前では言うけど、男は見た目でしか女を見ないもの。だから、女は心の中に魔性を持つの」と言い、娘が逃げてしまうと「もううんざりだわ。こんな田舎」と吐き捨てます。(レビューで書いているセリフは簡素化してニュアンスだけ出しています)
次に南雲家ですが、母子家庭でスナック経営して、子供の愁は心を閉ざし人を受け付けない設定となっています。
父徹生を呼びに南雲家を訪れた幌が愁の部屋に入った時のシーン。
ゲーム機を触ろうとした幌に「ばい菌がうつる!ど田舎菌が。言っとくけど、友達なんか欲しくないんだ」というセリフが出てきます。
家族ではありませんが、建設作業員の竜一と彼に恨みを持つ奈々が同居しています。
HPでは竜一は昔、プロボクサーだったと書かれているので、単純に考えると奈々の父を試合で死なせてしまい、負い目を感じて奈々を引き取ったのでしょう。
最後に花井家ですが、床屋を営んでいる芳夫と妻京子、息子の耕作の3人暮らし。
真柴家と親しい設定になっています。
この家族のシーンで、耕作が隠していた零点のテストを京子が問いただしていると「そんなに怒るとグレたらどうするんだ、グレるよりましだろ」というようなセリフが出てきます。
他のシーンの芳夫は調子モノで言いたいことを言うキャラクターだったのが、子供に気を使っている様は矛盾しています。
ひょっとしたらこれも、ドラマの伏線になるのかもしれませんが、「怒るとグレる」という単純で浅いセリフを出して欲しくはないです。
これらの家族のシーンが出てきて一番気になったのは、やたら「田舎と東京」という対立軸が出てきたことです。
この対比や設定はあまりに古さを感じます。
そして表現も尖っていて、流れを無視したもので興ざめでした。
良くも悪くも野島伸司らしいものとなっていますが、タイトルの「あいくるしい」から連想される日常ふと思うことや出来事の流れを期待していた私からすると物語に入っていけませんでした。
又、その他にも家族で「四季の歌」を歌う場面や豪のガソリンスタンドでの揉め事などもその一因です。
家族毎にあからさまなテーマで展開するのは、単純で脚本家としては楽かもしれませんが観る方からは面白みに欠けます。
現在では趣味が多様化し、観る人の目も肥えて”ホンモノ”しか視聴率は取れなくなってきました。
視聴率が全てではありませんが、多くの人の支持を受けるのは作られたものではなく、生きているものだと思います。
残念ながら、この作品は現時点で自分の訴えたいことを言う為に極端なデフォルメと対比で筋を作った作り物という評価になるでしょう。
厳しい評価となりましたが、出演者の演技は非常に良かったと思います。
特に竹中直人と原田美枝子の演技はうまいの一言に尽きます。
また、心配していたドランクドラゴン塚地の扱いですが、とてもはまり役でキャスティングについては言うことは全くないです。
期待とは違う流れになりましたが、ここまで型にはめた状態でどう期待を裏切ってメッセージを伝えるかに今後がかかっていると思います。
ここからだと苦しいかと思いますが、絶賛出来る内容を期待しています。
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『日曜劇場「あいくるしい」』放送前感想ページへ




こちらからは1話の感想記事をTBさせて頂きますね
いよいよ今夜第2話ですね
このお話しはどうなっていくのか
楽しみでございます
今後も宜しくお願いします
いろんな方のブログにお邪魔し、考えを読ませていただくにつれ
このドラマの行く末が心配になってきました。
日曜劇場ということで、あまり悲惨な展開に
して欲しくないです。
本日第2話。そんな期待を込めて見守ります!
野島氏脚本の「ひとつ屋根の下」とは異なる視点の家族を、どのように表現し展開していくか楽しみです。
TBありがとうございました。
まだ2話を見てないですが、
今後どのような展開になるのか、
気になっています。
いろんな家族がどうなっていくのか、
楽しみです。
TBどうもありがとうございます!
これからどうなっていくかが楽しみです。
音楽聴いただけで、涙がじわ〜と出てしまいます・・。
さまざまなご意見がありますが、どのように展開するか楽しみです。
とってもしっかりとしたドラマ評で参考になりました。
また、ちょくちょく読ませていただきますね。