2005年03月06日

ドラマ 日曜劇場「Mの悲劇」

●プロデュース … 伊佐野英樹 瀬戸口克陽
●演出 … 土井裕泰 石井康晴 山室大輔 川嶋龍太郎
●脚本 … 橋本裕志
●音楽 … 菅野祐悟
●主題歌 … 「Night and Day」Sister Q
●出演 … 稲垣吾郎 長谷川京子 佐々木蔵之介 岡本綾 吉岡美穂 成宮寛貴 吉行和子 伊武雅刀
●製作 … TBSテレビ 2005

正直言ってこのドラマにはストーリーにもキャストにも興味がなく、ほとんど観ていませんでした。
視聴率的にも一度も週間視聴率ベスト10に入っていないことからも私と同じように興味がなかった方も多かったのではないでしょうか?

ところがある日偶然見たときからすっかりストーリーの良さに魅了されてしまいました。

多分敬遠された方の理由としてタイトルや番宣で主人公が痛めつけられるだけのドラマのようにイメージされるのが大きかったのではないでしょうか?

私自身、サスペンス自体あまり興味がなく敬遠しがちですが、このドラマはストーリーの展開やそれぞれの人間の思いの重なりがすごく絶妙で話に吸い込まれてしまいます。

このドラマのテーマはおそらく「知らず知らずの内にいろいろな人に迷惑をかけ、それぞれに与えた人物に思いがある」ということだろうと思いますが、答えは主人公の行動に表れてきています。

キャストに若干の魅力のなさがありますが、佐々木蔵之介や吉行和子、伊武雅刀など個性的な脇役が重みを出しています。
特に佐々木蔵之介はいつも思いますが、何考えてるかわからない所が怖いくらいです(^_^)

最後に点が一本に繋がってどのような結末になるか非常に楽しみです、若干先が見えちゃってますが(^^;)

ご覧になられていない方には、もう終盤なので今から観ると何かわからないかもしれませんが、お奨めできるドラマです。

評価は最終回後に行いたいと思います。P.S.3/13
とうとうパズルの片が集まりきりました。

安藤衛相原美沙、そしてやっぱり来ました3つ目の「M」松本明こと久保明
これでサスペンスにおける全ての意図が読み解けましたね〜

自分の知らないところで人を陥れていた衛と陥れられ恨み続けた松本明。
最初に書いたレビューで触れたことが集約され、人生の一面を鋭くエグっています。

後は何を訴えたいかをどう表現するかによって、この作品の最大の価値が明らかになります。

最終回、非常に楽しみです!
これ程の作品は久しぶりではないでしょうか。

それにしても、佐々木蔵之介は役者冥利に尽きるオイシイ役を掴みましたね〜
主役より主役って感じではないでしょうか(^_^)


P.S.
最終回、明の父親が美沙の両親を死なしてしまった事実が明るみに出たことには最後の締めにかかったかなといった感じでしたが、盛り上がりには欠ける展開となりました。

衛と明の最後の対峙はありがちなパターンでこれまでの展開を考えると物足りなさを感じました。
もちろんストーリーとして間違っていたとは思わないですし、作者のメッセージを伝えるにはこういう持っていき方しかないかなと感じます。

ただ、最後の衛が自分の体験をリンクさせるサラリーマンが殴られているシーンで終わるのは評価出来ます。

この作品のコンセプト、話の流れ等からみて文句なしのエンディングです。

作者はおそらくこの場面を先に思い浮かべていたのではないでしょうか。
その為、若干伸びきった最終話に仕上がったとKy'z的には思います。

私見的評価 91点

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おすすめ度の平均: 5
5 感動だけじゃない!
5 人の心の素晴らしさと、トンデモ世界の面白さと。
5 人の心を描いた真摯なドラマ、なのにトンデモ世界の面白さ
posted by Ky'z at 22:40 | Comment(2) | TrackBack(7) | TBS系ドラマ
この記事へのコメント
初回を観ただけでしたが、6日に久しぶりに観ました。
同じような感想を持つ方がいて嬉しいです。
特に佐々木蔵之介。
彼の悪役を待っていたんですよ〜。
来週も観ようと思います。
Posted by みなみ at 2005年03月09日 14:44
どうもコメントありがとうございます。
共感して頂いてとても嬉しいです。
次は彼が追い詰められて主人公への思いが明らかになりそうですね〜
また見たら感想でも聞かせてください(^_^)
Posted by Ky'z at 2005年03月10日 21:04
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