●演出 … 堤幸彦ほか
●原作 … 石田衣良 「下北サンデーズ」
●脚本 … 河原雅彦ほか
●音楽 … 屋敷豪太
●主題歌 … 「下北以上 原宿未満」 藤井フミヤ
●出演 … 上戸彩 佐々木蔵之介 石垣佑磨 佐田真由美 大島美幸 松永京子 竹山隆範 藤ヶ谷太輔 金児憲史 高部あい 山口紗弥加 藤井フミヤ 古田新太 北村総一朗
●製作 … テレビ朝日 オフィスクレッシェンド 2006
千葉大学理学部に入学するため山梨から上京した里中ゆいか(上戸彩)だったが、本来ならワクワクするはずのキャンパスライフに気分が上がらなかった。
そんな折、大学の入学説明会で乱入してきた団体のパフォーマンスに思わずは笑ってしまう。笑うことを忘れていたゆいかにとって、とても新鮮な出来事だったのだ。
彼らが「下北サンデーズ.com」というHPアドレスをPRしていたことを思い出し、HPにアクセス。彼らの新作公演が開かれることを知ったゆいかは、週末下北沢の劇場に出掛ける。
伊達千恵美(佐田真由美)、八神誠一(石垣佑磨)、サンボ現(竹山隆範)、キャンディ吉田(大島美幸)、ジョー大杉(金児憲史)、寺島玲子(松永京子)、佐藤新(藤ヶ谷太輔)、田所双葉(高部あい)ら下北サンデーズの劇にすっかり魅せられてしまい大泣きしてしまうゆいか。
そんな姿を見た座長・あくたがわ翼(佐々木蔵之介)がゆいかに声をかけ、話の流れでサンデーズの飲み会に同行することに。
そこで、劇団員の激しい貧乏話を聞いたゆいかは、そんなことにも憧れてしまい、下北サンデーズ入団を直訴する。
入団テストを受けることになったゆいかだが、テストの最中にサンデーズにスタジオを貸しているオーナー・下馬伸朗(古田新太)がいきなりスタジオを今後貸さないと言ってくる。
それを聞いたゆいかは下馬に抗議し、下馬はゆいかの凄まじい情熱に心動かされてしまう。
その様子を一部始終見ていたサンデーズの面々はゆいかの演劇の才能を感じ、入団を認める。
劇団員生活をスタートさせたゆいかだが、現実は甘くなく失敗の連続。劇団の方も大赤字で、劇団創設から10年経った現在も、下北沢で劇団の出世コース、OFFOFFシアター→駅前劇場→ザ・スズナリ→本多劇場の一番下「OFFOFFシアター」のままだった。
そんな中、公演を行う下北サンデーズの劇に、下北の劇団内で有名な牛乳おじさん(藤井フミヤ)が訪れていることを制作担当・江本亜希子(山口紗弥加)が皆に伝える。
牛乳おじさんは劇終了後に差し入れをするのだが、イマイチな劇には「フルーツ牛乳」が、まあまあの劇には「コーヒー牛乳」が、そして、最高評価の「プレーン牛乳」が届いた場合には、その劇団は必ず下北の最高峰「本多劇場」に到達できると言われていた・・・
ドラマ開始当初、全くノーマークで、ランキングにも名前を入れるのを忘れていたぐらいなんですが、これがこれが中々侮れない内容でした〜
とても唐突な展開で、独特のキャラクターがテンポ良く描かれていたのがとても心地いい!
原作&演出を見ると、石田衣良と堤幸彦のコンビ。
原作者の石田衣良は「池袋ウエストゲートパーク」や「4TEEN」など、演出の堤幸彦は「金田一少年の事件簿」や「TRICK」、「池袋ウエストゲートパーク」などを送り出したので、生き生きしたキャラクターやリズムある切り口にも納得ですね〜
また、実際の小劇団とは違うのかもしれませんが、何か本当の劇団のような生活感が出ていて、とても新鮮でした。
あんなに純粋に演劇に打ち込んで、劇団員と濃密な貧乏生活をしている姿を見ていると、実は、人間らしく生きているような、そんな気がします。
演出やストーリーだけでなく、このドラマを魅力に溢れた雰囲気にしたのは、キャスティングの妙でしょう!
座長役の佐々木蔵之介をはじめ、石垣佑磨、佐田真由美、大島美幸、松永京子、竹山隆範、山口紗弥加など、演技派からお笑いまで様々なキャラクターが織り交ざっていて、何かホントの劇団であるかのような感を抱きました〜
そこに、古田新太、北村総一朗、藤井フミヤが絡んできて、彼らが今後のストーリーのキーパーソンになりそうです。
でも、やっぱり一番のヒットは、主演の上戸彩でしょう!
正直、個人的には全く興味が無かったのですが、ドラマ「下北サンデーズ」を観て、すっかり魅了されてしまいました!!
何か素っ頓狂なところもあり、邪気の無いところもあり、素直に自分を貫き通す里中ゆいかというキャラクターってもう最高です〜
そして、あのお河童頭がイイ!
なぜか、昔から好きだったりするんですよね〜あんなボサボサの頭が(^^)
まあ、上戸彩がかわいいからだから言える部分もあるでしょうが(笑)
今クールのドラマの中で、個人的にハマっているのが
「下北サンデーズ」と「マイ★ボス マイ★ヒーロー」なんですが、視聴率的には、「下北サンデーズ」はかなり苦戦しているようです。
序盤を観る限り、誰でも十分に楽しめる内容になっていると思うのですが、今後、エンディングにかけて、深さを出せるかどうかが、このドラマを名作にするか、ただの面白い話にするかの分かれ道になりそうです。
その当たりも含めて、最終話終了後に、レビューしてみたいと思います。
p.s.このドラマのHPに「※バラエティー番組ではありません」の記述には思わず笑ってしまいました(^^)
藤井フミヤ 佐橋佳幸
ソニーミュージックエンタテインメント (2006/07/12)
ソニーミュージックエンタテインメント (2006/07/12)
ドラマ 下北サンデーズ 最終レビュー
『ドラマ 池袋ウエストゲートパーク』ページへ
このドラマ、面白いのに視聴率が悲しい!
キャストのみなさんもそれぞれいい味出して
いるんですけどね。
それぞれの繫がりが見えてきて、また面白くなってきました。
また記事を書かれたらTB送ってくださいね。
ホントに視聴率が伸びないのは残念ですね〜
とっても個性的で好きなのですが…
最新話のゆいかの不意をついた「がちょ〜ん」は思わず大笑いしてしまいました(笑)
また、ブログにも遊びにいきます〜