2006年07月02日

映画 戦国自衛隊1549

●製作 … 黒井和男
●製作補 … 佐藤直樹 秋葉千晴
●企画 … 坂上順 早河洋
●プロデューサー … 鍋島壽夫 土川勉 貝原正行
●監督 … 手塚昌明
●原案 … 半村良
●原作 … 福井晴敏 「戦国自衛隊1549」
●脚本 … 竹内清人 松浦靖
●音楽 … Shezoo
●主題歌 … 「涙の数だけ」 Full Of Harmony
●出演 … 江口洋介 鈴木京香 鹿賀丈史 北村一輝 綾瀬はるか 生瀬勝久 嶋大輔 的場浩司 宅間伸 中尾明慶 伊武雅刀
●特別撮影協力 … 陸上自衛隊
●製作 … 角川映画 日本映画ヘラルド 日本テレビ放送網 「戦国自衛隊1549」製作委員会
●配給 … 東宝 2005

的場一佐(鹿賀丈史)率いる第3特別実験中隊が陸上自衛隊東富士駐屯地で、人工磁場発生器の実験中に神崎怜二尉(鈴木京香)の判断ミスで大事故が発生。
第3特別実験中隊は約460年前の戦国時代に飛ばされてしまう。

その後、過去への過干渉が原因と思われる虚数空間「ホール」が日本各地に出現し、世界は破滅の危機に陥った・・・

かつて的場が創設した特殊部隊Fユニットの一員でありながら、今は居酒屋で雇われ店長となった鹿島勇祐(江口洋介)の元に神崎と森三佐(生瀬勝久)が現れ、第3特別実験中隊救出を持ちかける。
鹿島はFユニットで唯一、的場を破ったことがあったのだ。
最初は参加する意志の無かった鹿島だが、的場たちの代わりにこの世にタイムスリップした斉藤道三の家臣・七兵衛(北村一輝)の言葉に触発されて参加を決意する。

陸上自衛隊東富士駐屯地で、最初の暴走事故とそっくり同じ状況を作り出し、二度目のタイムスリップが実行される。

しかし、その先で待っていたのは「天導衆」を名乗る近代の軍備を備えた侍たちと、正史の織田信長に成り変かり、歴史を塗り替えようとしている的場の姿だった・・・



原作の福井晴敏は、立て続けに映画化された「亡国のイージス」、「終戦のローレライ」で有名ですが、私は江戸川乱歩賞を獲得した「Twelve Y. O.」という昔の小説を読んだことがあります。

沖縄でのアメリカ海兵隊や自衛隊が絡む作品で、かなり面白い作品でした。
福井氏はこれらの作品内容からも分かるように、近代戦記物のスペシャリストと言ってもよい作家なので、昔の「戦国自衛隊」がどんな形で生まれ変わっているのか非常に楽しみでした。

しかし、結果は不満が残るストーリー。

作品の内容は辻褄は合わせてきているのですが、タイムスリップを絡ませた段階で、話の矛盾点を潰すよりも、違う魅力で攻めるべきだったように思います。


正直、理論立てて作品を観る方には、タイムスリップに関して様々な疑問が湧き出してきて、とても感情移入することが出来ません。

人物形成の面でも、神崎怜の思いもハッキリしなかったし、森三佐が敵に一人で向かっていくところも、意味が分かりませんでした。

また、私のように戦国時代大好き人間のような方には、近代兵器と戦国時代が混ざっている絵に、違和感を覚えますし、富士山の辺りはその当時、今川義元か北条氏康の領地なので、「なぜ、織田信長がそこにいるの?」とこちらでも疑問が次々と現れています。

この作品の評価をする時に、一番の指標になるのは、1979年公開の「戦国自衛隊」ですが、こちらの作品の方がかなり観やすいと思います。

話は、「戦国自衛隊1549」同様にハチャメチャですが、エンターテイメントに徹していて、千葉真一らの泥臭い演技・アクションや小野みゆきら女優にセリフが無いなどの演出も印象的でした。

作品としてみれば、元祖「戦国自衛隊」の方が良いと思いますが、映像は断然「戦国自衛隊1549」分があります。

特別撮影協力で参加した陸上自衛隊の兵器やCGが勝っているのは当然だと思いますが、近代兵器を除いた城や人々の衣装などは、かなりリアルに作り込まれており、「これで、戦国時代のストーリーを作ればいいのに」と思わせるほどです。

結論を言えば、アクション好きな方やミリタリーマニアの方には十分、楽しんで観れる内容にはなっていると思います。

この「戦国自衛隊1549」ですが、何と「ハリウッド・リプロダクト・バージョン」の製作が決定しています。
エンターテイメントを重視する、アメリカなどでは意外に受けるのかも知れませんね〜


私見的評価 68点

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posted by Ky'z at 17:09 | Comment(0) | TrackBack(1) | 日本映画
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制作裏話「戦国自衛隊1549」
Excerpt: 福井晴敏氏のところに最初に角川側から持ち込まれた企画では、 半村良の「戦国自衛隊」の続きを書いて欲しいという企画だったそうです。 そんなの御免だよ、もっと面白い話が出来るよ、というんで福井氏が用意した..
Weblog: 独身社会人映画ファンメーリングリストHPブログ
Tracked: 2006-07-02 22:12
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