2006年01月04日

映画 男たちの大和/YAMATO

●製作総指揮 … 高岩淡 広瀬道貞
●製作 … 角川春樹
●企画 … 坂上順 早河洋
●プロデューサー … 厨子稔雄 小柳憲子 村上典吏子
●監督・脚本 … 佐藤純彌
●原作 … 辺見じゅん 「決定版 男たちの大和」
●音楽 … 久石譲
●主題歌 … 「CLOSE YOUR EYES」 長渕剛
●出演 … 反町隆史 中村獅童 山田純大 長嶋一茂 奥田瑛二 松山ケンイチ 蒼井優 渡辺大 内野謙太 崎本大海 橋爪遼 余貴美子 高畑淳子 勝野洋 林隆三 白石加代子 寺島しのぶ 鈴木京香 渡哲也 仲代達矢
●製作協力 … 海上自衛隊 広島県 広島市 尾道市 呉市 大和ミュージアム 日立造船株式会社 (株)大宝組 (財)水交会
●製作 … 東映 角川春樹事務所 テレビ朝日 東映ビデオ 朝日放送 広島ホームテレビ 九州朝日放送 北海道テレビ 長崎文化放送 鹿児島放送 朝日新聞社 東京都ASA連合会  中国新聞社 北日本新聞社 東映アニメーション ゲオ TOKYO FM 幻戯書房 サンブック社 東映エージェンシー 「男たちの大和/YAMATO」製作委員会
●配給 … 東映 2005

内田真貴子(鈴木京香)は呉の大和ミュージアムを訪れ、大和が眠る海へ向かう為、鹿児島県・枕崎に向かう。真貴子は漁協に船を出すように懇願するが断られる。そこに老漁師の神尾(仲代達矢)が居合わせ、様々な思いから小さな漁船で大和が沈没した地点に向かう。
神尾は真貴子と話している内に、大和に乗船していた内田二兵曹の娘だと知る。
神尾の脳裏には60年前の光景が蘇ってくる・・・

昭和19年2月、神尾たち特別年少兵が徴収され大和に乗組む。大和の姿に少年たちの目が輝くが、見とれるまもなく厳しい訓練が始まった。そんな彼らの前に、柔道の対決をしている二人の上官が目に映る。烹炊(ほうすい)所の班長を務める森脇二主曹(反町隆史)と機銃射手である内田二兵曹(中村獅童)だった。

森脇と内田、唐木(山田純大)は、同じ時期に大和に乗船した気心の知れた仲で、大和の下士官の中で異彩を放っていた。

同年10月、レイテ沖海戦に出撃する大和は、襲来する米軍機の激しい爆撃、機銃掃射にさらされる。負傷した内田を戦時治療室に運んだ森脇は、初めての実戦に戸惑う神尾(松山ケンイチ)ら特年兵たちを叱咤激励し続ける。事実上連合艦隊が壊滅に追い込まれたこの海戦で、重傷を負った内田は、呉の海軍病院送りとなり、大和の任務から外れることになった。

翌20年4月1日、米軍機が沖縄に来襲、参謀長より遂に伊藤司令官、有賀艦長に対して、沖縄への大和の特攻の命が下される・・・



冬に戦争ものはどうかと疑問に感じていてはいましたが、いざ観てみると時期なんて関係ないと思える作品でした。

これまでの太平洋戦争を題材にした映画は公開は夏で、どちらかと言えば大局的な内容のものが多かったように思いますが、『男たちの大和』のように戦争を見つめ直す上で季節など関係ないし、我々と同様の目線で人々を細やかに描くスタイルは当時の人たちの思いが非常に分かり易かったです。

日本の象徴であった戦艦大和に乗り込んだ下級の兵士や十代で徴収された年少兵を中心に、日本や戦争に対する考え方など様々な思いが交錯していたのが分かります。

その中で、皆が統一して思っていたことは『家族への想い』
「家族を、日本の人たちを守る為に死ぬ」という気持ちが乗組員達を戦いに向かわせていたところを目の当たりにして、現在に生きる我々の生活態度に大いに疑問に感じました。


この映画に出てくる年少兵の生き残りの神尾が60年間、この事実に背を向けて生きているのですが、内田二兵曹の義理の娘である真貴子が現れることによって、もう一つのドラマがあります。

戦時中の兵それぞれの話と合わせて、涙無しでは観ることが出来ませんでした。

この作品を観る上で、個人的に思って欲しいのは、凄まじい戦闘シーンも、実際の戦場を描ききっているわけでなく、現実はもっと凄惨なものだということです。

映画館で、彼氏の横で寝て起こされている彼女や携帯電話の音を鳴らす人などがいましたが、自分とは関係ないと興味を持たない人には憤りを感じました。

我々の国や祖先の、強いては自分たち自身のことに関わりを持とうとしない現在が、社会問題と化している様々なことに起因しているように思います。

『戦争を起こしてはならない』という気持ちを深く持ち、反対に、戦争を起こす国や団体から日本や家族を守ることも同時に考えなければならないことも、ぜひこの機会に考えてもらいたいです。

最後に、この映画の冒頭に登場する広島県呉市の『大和ミュージアム』に10月のある日に訪れたのですが、大変素晴らしい施設でした。

明治維新が発足して、呉鎮守府が出来てから現在の呉の復興までの歴史が細やかに描かれており、目玉である巨大な戦艦大和の模型や松本零士の世界など様々なスペースが用意されています。

その中でも、大和乗組員の写真や遺書の前には泣いている人もいるぐらい悲哀に溢れていました。

場所は広島からかなり遠いですが、駐車場に様々なところのナンバーがあったことからも多くの人に支持を集めているところです。
入場料もあれだけの施設で大人500円ですから、機会があればぜひ行ってもらいたいと思います。

映画『男たちの大和』は出来れば、「映画館で観てもらいたい」そんな作品です。

私見的評価 98点


posted by Ky'z at 11:43 | Comment(8) | TrackBack(17) | 日本映画
この記事へのコメント
TBありがとうございます。
混んでいる劇場だと、必ず目にする光景です。
携帯の音、耳障りな私語。
そんな彼らは、こういう作品を観ても、何も感じず、
大和がカッコいいだの、感動しただの、わけのわかんないことほざくのでしょう。
私の観た回でも、隣の年配夫婦ががたがた騒いで、
何度も殺意を抱いたのはここだけの話にしておきましょう(笑)。

Posted by うぞきあ at 2006年01月05日 22:55
はじめまして♪
TBありがとうございます。
「大和ミュージアム」行ってこられたのですね〜。
羨ましいです。
こういう映画がないと平和ボケの日本人は「戦争」ということを忘れてしまいますからねぇ。
学校で鑑賞させたいほどの映画だったと思います。
Posted by ミチ at 2006年01月06日 08:48
うぞきあさん、TBありがとうございます。
ホントに、マナーの悪いお客には困ったものです。
正直、なぜ観に来たのか不明ですが(笑)
Posted by Ky'z at 2006年01月06日 21:48
みちさん、はじめまして。
TBありがとうございます。

大和ミュージアムはいいですよ〜
500円であれだけのものがあるところはそうそうないと思います。

この映画は一般の人たちの声が反映されているので、多くの人に観てもらうのはとてもいいですね〜
Posted by Ky'z at 2006年01月06日 21:57
大和ミュージアムは、今年のGWに行こうと思ってます。
連合艦隊の模型は、来月末東京行くので、
観にいこうかなあ・・・・。
Posted by うぞきあ at 2006年01月07日 21:07
うぞきあさんはGWに行かれるんですか〜
ちょっと遠いですが、行く価値はあると思います。
ちなみに、広島は肉じゃが発祥の地らしいです。
同じ軍港である舞鶴とどちらが発祥の地かで論争があるみたいですが。
私も、呉の洋食屋で舌鼓を打ちました(^^)
Posted by Ky'z at 2006年01月08日 11:10
TBありがとう。

関係ない話で申し訳ないが、映画の普及で、高校生あたりが3人で行くと、一人1000円になるという学割の宣伝を、必ず映画館でやってますね。モデルの女の子と一人と男の子二人、なんか、すごく、マナー悪そうじゃないですか(笑)女の子は、アフロヘアーみたいなので、絶対、後ろに座った横3人は、画面が、見えません!
こういうお馬鹿なCMをつくるセンスを疑いたいですね。

Posted by kimion20002000 at 2006年05月07日 07:27
kimion20002000さん、TBありがとうございます。

最近、忙しくブログの更新もできない有様だったので、映画館にも行ってません(ーー;)なので、なんとも言えませんが、今度、観れればと思っています(^^)
Posted by K'yz at 2006年05月14日 00:39
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